ラ・スペツィア

観光・イタリア

ラ・スペツィア(La Spezia)は、イタリア北西部のリグーリア州に位置する美しい港町で、リグリア海に面しており、海軍の基地や商業港として知られています。町自体は比較的小規模ですが、その美しい景観と、周辺の観光地へのアクセスの良さから、多くの観光客に訪れられています。特に、世界遺産にも登録されている「チンクエ・テッレ」への玄関口として知られています。

1. ラ・スペツィアの町の特徴

ラ・スペツィアは、歴史的にも海軍と深く関わりがあり、軍事関連の建物や博物館が多くありますが、街全体は非常にリラックスした雰囲気で、観光地としても親しみやすいです。海岸沿いのプロムナードや広々とした公園も魅力的で、ゆったりとした時間を過ごすのに最適です。

2. 観光名所

2.1 チンクエ・テッレへの玄関口

ラ・スペツィアは、チンクエ・テッレ(Cinque Terre)と呼ばれる5つの美しい村々(モンテロッソ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレ)への起点となる町です。

これらの村々は、険しい海岸線に点在し、カラフルな家並みや美しい海の眺めで有名です。ラ・スペツィア中央駅から電車で短時間でアクセス可能で、1日で複数の村を観光することができます。

2.2 海軍博物館(Museo Tecnico Navale)

ラ・スペツィアはイタリア海軍の重要な拠点であり、その歴史を知るための博物館があります。海軍博物館では、古い船の模型や海軍に関連する遺物、武器などが展示されています。海軍の技術や歴史に興味がある人にはおすすめのスポットです。

2.3 サン・ジョルジョ城(Castello di San Giorgio)

ラ・スペツィアの丘の上に建つサン・ジョルジョ城は、町の歴史と美しい眺望を楽しむことができる場所です。元々は12世紀に建てられた城で、現在は考古学博物館として機能しています。

展示品には、この地域で発見された古代の遺物や彫刻が含まれ、リグーリア地方の古代文明を学ぶことができます。城からの眺めは、特にラ・スペツィアの港や町を一望でき、絶景スポットとしても人気です。

2.4 アメデオ・リア通り(Via del Prione)

ラ・スペツィアの中心部にあるアメデオ・リア通りは、ショッピングやカフェ巡りが楽しめるメインストリートです。多くの地元のショップやレストラン、カフェが立ち並んでおり、散歩をしながらリグーリアの伝統料理を楽しんだり、お土産を探すのに最適です。また、通り沿いには歴史的な建物も点在しています。

2.5 カラフィオリ庭園(Giardini Pubblici)

カラフィオリ庭園は、海沿いに広がる美しい公園で、リラックスできる場所です。豊かな緑に囲まれた園内では、散歩をしたりベンチで休んだり、ピクニックを楽しむことができます。庭園内には、彫刻や噴水もあり、地元の人々にも人気のスポットです。

3. ラ・スペツィア周辺の観光スポット

3.1 ポルトヴェーネレ(Portovenere)

ラ・スペツィアからボートやバスで簡単にアクセスできるポルトヴェーネレは、世界遺産にも登録されている美しい港町です。中世の教会やカラフルな家々が立ち並び、特に**聖ピエトロ教会(Chiesa di San Pietro)**からの眺めは圧巻です。海と古代の建築物が調和した景色を楽しむことができます。

3.2 パルマリア島(Isola Palmaria)

ポルトヴェーネレからボートで渡ることができるパルマリア島は、ハイキングや自然を楽しむのに適した場所です。海岸沿いのトレイルを歩きながら、美しい景色を堪能できるだけでなく、透明度の高い海で泳ぐこともできます。

4. ラ・スペツィアでのグルメ

ラ・スペツィアでは、リグーリア地方の名物料理を楽しむことができます。

トロフィエ・アル・ペスト(Trofie al Pesto):リグーリア特産のジェノベーゼ・ペストを使ったパスタ料理。

フォカッチャ(Focaccia):オリーブオイルとハーブがたっぷり使われたパンで、地元では軽食や朝食に人気です。

魚介料理:港町であるため、新鮮な魚介を使った料理も豊富です。ムール貝や魚のグリル、シーフードパスタなどが楽しめます。

まとめ

ラ・スペツィアは、その美しい景観と歴史的な魅力に加え、チンクエ・テッレやポルトヴェーネレといった観光地へのアクセスの良さで、多くの旅行者にとって魅力的な場所です。リラックスした町の雰囲気と、自然や文化を満喫できる環境が整っており、イタリア北西部の旅行には欠かせない目的地の一つと言えるでしょう。

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