サッサリ:サルデーニャ島北西部の魅力的な都市
イタリア、サルデーニャ島北西部に位置するサッサリは、活気あふれる大学都市であり、島の歴史と文化の中心地の一つです。青く輝く地中海に面したこの街は、息をのむような海岸線、豊かな歴史的遺産、そして美味しいグルメで訪れる人々を魅了します。今回は、サッサリとその周辺の魅力、観光スポット、グルメ、そして旅の感想を詳しくご紹介します。
サッサリの概要と歴史
サッサリは、サルデーニャ島で2番目に大きな都市であり、その歴史は古く、中世にまで遡ります。かつてはジェノヴァ共和国の支配下にあり、その後アラゴン王国、そしてスペイン帝国の影響を受け、様々な文化が交錯した歴史を持っています。この多様な歴史は、街並みや建築様式に今も色濃く残っています。また、サッサリ大学は16世紀に設立された歴史ある大学であり、学生たちの活気があふれる街の雰囲気を作り出しています。
地理的特徴
サッサリは、サルデーニャ島北西部の丘陵地帯に位置しています。海岸線からは少し内陸に入った場所にありますが、美しい海岸へは容易にアクセスできます。街自体は丘の上に築かれており、迷路のような細い石畳の道や、開けた広場、そして高台からの眺めが楽しめます。夏は温暖で乾燥した気候、冬は穏やかな気候で、年間を通して観光に適しています。
サッサリの観光スポット
サッサリの魅力は、その歴史的な街並みと、周辺の自然の美しさにあります。
旧市街
サッサリの旧市街は、散策するだけでも楽しいエリアです。中世の面影を残す細い石畳の道が続き、歴史的な建造物が点在しています。特に、ドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)は必見です。荘厳なカテドラル(Duomo di Sassari)は、サルデーニャ・ロマネスク様式とバロック様式が融合した美しい建築で、内部のフレスコ画も圧巻です。
ピアッツァ・ディ・ベリタ(Piazza di Italia)
街の中心部にある広大な広場です。
- 県庁舎(Palazzo della Provincia)
- 市庁舎(Palazzo Comunale)
といった重要な建物が立ち並び、市民の憩いの場となっています。広場周辺にはカフェやショップも多く、賑わいを見せています。
モスキアーノ博物館(Museo Archeologico Nazionale G.A. Sanna)
サルデーニャ島の古代史に興味があるなら、この博物館は外せません。ヌラーゲ文明をはじめ、フェニキア、ローマ、ビザンチン時代の遺物が豊富に展示されており、島の奥深い歴史を学ぶことができます。
テアトロ・ディ・サッサリ(Teatro di Sassari)
19世紀に建てられた美しい劇場です。オペラや演劇が上演されることもあり、建築としても見ごたえがあります。
サンタ・マリア・ディ・テルケ(Santa Maria di Tergu)
サッサリから少し離れた場所にある、美しいロマネスク様式の教会です。静かで落ち着いた雰囲気に包まれており、訪れる価値があります。
サッサリ周辺の観光スポット
サッサリの魅力は、街そのものだけでなく、その周辺の豊かな自然と歴史的な遺跡にもあります。
アルゲーロ(Alghero)
サッサリから車で約40分ほどの場所にある、美しい港町です。かつてアラゴン王国の支配下にあったため、現在でもカタロニア語の影響が色濃く残っており、「サルデーニャのバルセロナ」とも呼ばれます。
- 城壁
- 旧市街
- ネプチューンの洞窟(Grotte di Nettuno):ボートツアーで訪れることができる神秘的な洞窟
など、見どころがたくさんあります。特に夕暮れ時の城壁からの眺めは格別です。
アッシニ(Asinara)
サッサリからフェリーでアクセスできる、かつて監獄島として知られていた無人島です。
- 美しい自然
- 野生のロバ
- 透明度の高い海
が魅力で、国立公園として保護されています。自転車や電気自動車をレンタルして島内を巡るのがおすすめです。
ヌラーゲ(Nuraghi)
サルデーニャ島には、先史時代の巨石遺跡である「ヌラーゲ」が数多く点在しています。サッサリ周辺にも、ヌラーゲ・ディ・サ・ペリゴサ(Nuraghe di Sa Pelosa)など、いくつか見学できる場所があります。これらの遺跡は、島の古代文明の謎を解き明かす鍵となります。
ビーチ
サッサリ近郊には、美しいビーチがたくさんあります。
- ペッロサ・ビーチ(Spiaggia La Pelosa):アルゲーロ近郊にある、世界でも有数の美しさを誇るビーチ
- サルジェント(Spiaggia di Sargent):透明度の高い水と白い砂浜
など、リラックスした時間を過ごすのに最適です。夏には多くの人々で賑わいます。
サッサリのグルメ
サルデーニャ島は、豊かな食材と独自の食文化で知られています。サッサリでも、その美味を堪能できます。
シーフード
地中海に面しているため、新鮮なシーフードは欠かせません。
- 魚介のグリル
- ムール貝のワイン蒸し
- イカ墨パスタ
などは、ぜひ試したい一品です。
サルデーニャの伝統料理
- マロルカ(Malloreddus alla Campidanese):サルデーニャ風ニョッキ。トマトソースとサルシッチャ(ソーセージ)で和えたものが定番
- ポーリョ・アッラ・サッサレーゼ(Pollo alla Sassarese):鶏肉をトマト、ハーブ、オリーブで煮込んだ料理
- アックア・コッタ(Acqua Cotta):野菜とパンを使った素朴なスープ
など、素朴ながらも滋味深い料理が多くあります。
チーズ
サルデーニャ島は、ペコリーノ・サッダ(Pecorino Sardo)などの羊乳チーズでも有名です。ワインとの相性も抜群です。
ワイン
- ヴェルメンティーノ(Vermentino):サルデーニャを代表する白ワイン。爽やかな酸味とフルーティーな香りが特徴
- カンノナウ(Cannonau):サルデーニャ固有の赤ワイン。しっかりとしたタンニンと芳醇な香りが楽しめます
地元のワインを堪能するのも旅の醍醐味です。
旅の感想
サッサリは、派手さはないものの、じっくりと街の魅力を味わうことができる、隠れた名都市だと感じました。歴史的な街並みを歩きながら、かつての栄華に思いを馳せたり、地元の人々の温かい笑顔に触れたりする時間は、何物にも代えがたいものです。特に、丘の上から見渡す街並みや、遠くに見える青い海は、忘れられない風景となりました。
周辺のアルゲーロやアッシニ島への日帰り旅行も、サッサリ滞在をより豊かにしてくれます。アルゲーロの異国情緒あふれる街並みや、アッシニ島の雄大な自然は、サルデーニャ島の多様な魅力を再認識させてくれます。そして、何よりも感動したのは、サルデーニャの食文化です。新鮮な食材を活かした素朴ながらも奥深い味わいは、旅の疲れを癒し、心を満たしてくれました。
サッサリは、サルデーニャ島の奥深い魅力を体験したい、そして、イタリアの喧騒から離れてゆっくりと旅を楽しみたいという方には、本当におすすめしたい場所です。
まとめ
サッサリは、サルデーニャ島北西部に位置する、歴史、文化、自然、そしてグルメが融合した魅力的な都市です。中世の面影を残す旧市街、活気あふれる広場、そして博物館では、島の豊かな歴史を学ぶことができます。また、周辺のアルゲーロ、アッシニ島、そして美しいビーチへのアクセスも良好で、多様なアクティビティを楽しめます。地元の伝統料理やワインを堪能すれば、サルデーニャ島の食文化の奥深さを体験できるでしょう。サッサリは、静かに旅の喜びを噛みしめたい旅行者にとって、最高のデスティネーションとなるはずです。

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