レッジョ・ディ・カラブリア:イタリア最南端の宝探しの旅
イタリア半島のつま先、 calabria州の州都レッジョ・ディ・カラブリアへようこそ。メッシーナ海峡を挟んでシチリア島と向き合うこの魅力的な都市は、古代ギリシャの遺産、息をのむような海岸線、そして豊かな食文化が織りなす、忘れられない旅の目的地です。
レッジョ・ディ・カラブリアの概要
レッジョ・ディ・カラブリアは、イタリア本土の最南端に位置し、その戦略的な立地から歴史的に重要な役割を担ってきました。温暖な地中海性気候に恵まれ、年間を通して穏やかな気候を楽しめます。都市の景観は、青く輝く海と、背後にそびえるアスペロモンティ国立公園の緑豊かな山々とのコントラストが美しく、訪れる人々を魅了します。
この街の魅力は、単に地理的な美しさだけではありません。古代ギリシャ時代からの長い歴史を持つレッジョ・ディ・カラブリアには、その時代の名残を随所に感じることができます。また、現代的な都市としての活気も持ち合わせており、歴史と現代が融合した独特の雰囲気を醸し出しています。
歴史的背景
レッジョ・ディ・カラブリアの歴史は古く、紀元前8世紀にギリシャ人によって建設されたとされています。当時、「レギウム(Rhegion)」と呼ばれたこの都市は、イタリア半島におけるギリシャ植民地の重要な拠点となりました。その後、ローマ帝国の支配下に入り、ビザンチン帝国、ノルマン人、アラゴン家など、数々の支配を経てきました。これらの歴史的変遷は、都市の建築様式や文化に深い影響を与えています。
特に、1908年の壊滅的な地震と津波からの復興は、レッジョ・ディ・カラブリアの現代的な都市計画に大きな影響を与えました。現在見られる広々とした道路や公共広場は、この災害からの復興の証でもあります。
周辺情報とアクセス
レッジョ・ディ・カラブリアへのアクセスは、空路、鉄道、フェリーなど、複数の方法があります。
空路
最寄りの空港は、レッジョ・ディ・カラブリア空港(Reggio Calabria Airport – RHO)です。イタリア国内の主要都市(ローマ、ミラノ、ナポリなど)からのフライトが運航しています。空港からは、市内中心部へバスやタクシーで容易にアクセスできます。
鉄道
レッジョ・ディ・カラブリア中央駅(Reggio Calabria Centrale)は、イタリア鉄道網に接続しており、ナポリ、ローマ、ミラノといった北イタリアの主要都市から直通列車が運行しています。また、カラブリア州内の他の都市へのアクセスも便利です。
フェリー
メッシーナ海峡を挟んでシチリア島のメッシーナとの間には、高頻度でフェリーが運行しています。このフェリーは、自動車も積載可能で、シチリア島への移動に非常に便利です。
観光スポット
レッジョ・ディ・カラブリアとその周辺には、多様な魅力を持つ観光スポットが点在しています。
考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale di Reggio Calabria)
この博物館は、レッジョ・ディ・カラブリアを訪れるなら絶対に外せない場所です。特に有名なのは、「ブロンズ像(Bronzi di Riace)」と呼ばれる、紀元前5世紀に作られたとされる2体のギリシャの青銅製彫刻です。これらの彫像は、その写実性と迫力で世界的に有名であり、博物館のハイライトとなっています。
その他にも、古代ギリシャ、ローマ、ビザンチン時代の貴重な遺物が数多く展示されており、この地域の豊かな歴史を深く知ることができます。
アレッサンドロ・ドゥーゼ通り(Corso Alessandro D’Arya)と海辺の遊歩道(Lungomare)
レッジョ・ディ・カラブリアの心臓部とも言えるこの通りは、活気あふれるショッピングエリアであり、カフェやレストランが軒を連ねています。夕方になると、地元の住民や観光客で賑わい、散策するのに最適です。
特に、アレッサンドロ・ドゥーゼ通りから続く海辺の遊歩道は、ヨーロッパでも最も美しい遊歩道の一つと称されています。ヤシの木が並木道を作り、青い海を眺めながらの散歩は格別です。ここからは、シチリア島の海岸線やエトナ山を望むこともできます。
カステッロ・アルフォンシーノ(Castello Aragonese)
街の中心部にあるこの城は、16世紀にアラゴン家によって再建されたものです。現在では、軍事博物館やイベント会場として利用されており、かつての栄華を偲ばせます。
ドゥオーモ(Duomo di Reggio Calabria)
壮麗なロマネスク・ゴシック様式のカテドラルは、街のランドマークの一つです。1908年の地震で甚大な被害を受けましたが、その後再建され、その美しいファサードと内部の装飾は訪れる人々を魅了します。内部には、貴重な宗教芸術品も収蔵されています。
アスペロモンティ国立公園(Parco Nazionale dell’Aspromonte)
レッジョ・ディ・カラブリアの背後に広がるこの国立公園は、豊かな自然に覆われています。ハイキング、トレッキング、バードウォッチングなど、アウトドアアクティビティを楽しむことができます。公園内には、古代の遺跡や小さな村も点在しており、自然と歴史の両方を楽しむことができるでしょう。
グルメ
カラブリア州は、その豊かな大地と海から採れる新鮮な食材を使った、素朴で力強い料理で知られています。レッジョ・ディ・カラブリアでは、これらの伝統的な味を堪能することができます。
名物料理
- ンドゥイヤ(’Nduja):カラブリアを代表するスパイシーな豚肉のソーセージ。パンに塗ったり、パスタソースに加えたりと、様々な料理に使われます。
- ペペローニ・クルード(Peperoni Crudo):生の唐辛子を乾燥させたもの。辛味だけでなく、独特の風味があります。
- メランザーネ(Melanzane):ナス。カラブリアでは、ナスを使った料理が豊富で、揚げナス、ナスとトマトの煮込みなど、様々な調理法で楽しめます。
- パスティエッレ・ディ・メルカンテ(Pasticciere di Mercante):魚介類を使ったパテ。
- スパーダ・アッラ・カラブレーゼ(Spada alla Calabrese):メカジキのカラブリア風。トマト、オリーブ、ケッパーなどを使った、地中海らしい味わいです。
パスタ
レッジョ・ディ・カラブリアのパスタは、自家製の手打ち麺が多く、素朴ながらも深い味わいがあります。特に、「ストラシノート(Strascinati)」と呼ばれる、指で押しつぶすようにして作られるパスタは、ソースとの絡みが良くおすすめです。
ワイン
カラブリア州は、地元のブドウ品種を使ったワインも有名です。特に、赤ワインの「キロ・ディ・フォッロ(Cirò)」は、その力強い味わいで知られています。地元のレストランで、この土地の料理と共にぜひ味わってみてください。
ジェラート
イタリアといえばジェラート。レッジョ・ディ・カラブリアでも、新鮮なフルーツを使った美味しいジェラートを楽しむことができます。特に、レモンやオレンジといった柑橘系のフレーバーは、この温暖な気候ならではの美味しさです。
感想
レッジョ・ディ・カラブリアは、イタリアの喧騒から少し離れた、ゆったりとした時間が流れる街でした。青い海と空、そして歴史的な遺産が調和した景観は、訪れる者の心を癒します。特に、海辺の遊歩道からの眺めは、何度見ても飽きることがありませんでした。
考古学博物館で見たブロンズ像は、その精巧さと生命力に圧倒され、古代ギリシャの芸術の偉大さを肌で感じることができました。また、地元の人々の温かいおもてなしも印象的でした。商店やレストランでは、片言のイタリア語でも笑顔で接してくれ、旅の思い出をより豊かなものにしてくれました。
グルメに関しても、期待以上でした。素朴ながらも素材の味を活かした料理は、どれも美味しく、特にンドゥイヤを使った料理は、そのピリッとした辛さが食欲をそそりました。地元のワインとの相性も抜群で、食の面でも大満足の旅となりました。
レッジョ・ディ・カラブリアは、派手さはないかもしれませんが、その土地ならではの魅力と、飾らない人々の温かさに触れることができる、心温まる旅先です。イタリアの南端で、ゆったりとした時間と豊かな文化、そして美味しい食事を求める旅人には、ぜひおすすめしたい都市です。
まとめ
レッジョ・ディ・カラブリアは、イタリア本土最南端に位置する、歴史、文化、自然、そして食の宝庫です。古代ギリシャの遺産、特に「ブロンズ像」は必見であり、美しい海辺の遊歩道では、地中海の風を感じながらリラックスすることができます。
アクセスも比較的容易で、シチリア島への玄関口としても便利です。地元ならではの力強い料理は、訪れる人々の舌を魅了し、温かい地元の人々との触れ合いは、旅をより一層忘れられないものにしてくれるでしょう。
歴史に触れたい、美しい景色を楽しみたい、美味しいものを食べたい、そして何よりも、ゆったりとした時間を過ごしたい。そんな願いを叶えてくれるのが、レッジョ・ディ・カラブリアなのです。

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